その青い海と緑豊かな大地が育んだ沖縄。そこには「琉球料理」と呼ばれる伝統的な食文化が根付いています。
自然との調和、家族や地域社会との深い絆を大切にする生き方が琉球料理には息づいています。かつては特別なお客様をもてなすために生み出された琉球の料理は、時を経て沖縄全土で愛され、現在に至るまで大切に受け継がれてきました。
琉球料理は、数々の食材、独特の調理法、そして古くからの風習が織りなします。世界的に注目されるBLUE ZONESの一つとしても触れられ、長寿の秘訣としても知られるようになりました。しかし食生活の欧米化、多様化するライフスタイルや価値観により、かつての行事食はその役割を果たさなくなり、伝統料理から遠ざかる若い世代が増えています。この大切な文化の灯を消さないよう、伝承者たちが今、立ち上がっています。
その一人、琉球料理の伝承者として活躍する根路銘さんの家を訪れた日のことです。
沖縄の心を映すような彼女の家で、私たちは愛され続けるよもぎ料理を味わう幸運に恵まれました。沖縄の風土が生み出した、無数の物語を紡ぐ琉球料理。その一皿一皿には、ただ食べること以上の意味が込められています。それは、過去を未来へと繋ぐ、価値ある遺産の継承です。
昔からよもぎは沖縄県民にとってのソウルフードのひとつであり、フーチバー(病気知らず)としてBLUE ZONESでは、長寿の秘訣として紹介もされています。今でも、よもぎは山羊汁やじゅーしー(まぜご飯)によもぎは活用されていますが、肌トラブルや整腸剤としても活用されてきました。
本日は根路銘さんのつくる、フーチバー粥(よもぎ)、よもぎの、くずきりなど、その他琉球料理を楽しみながら、沖縄の歴史について深く勉強させていただきました。